2020年10月中旬。コロナに…
「マウンギラ・エナリラ」のトンデライ・フィリ氏死去
新年早々に悲しいお知らせをするのはとても残念ですが、現在ジンバブエにおける最高峰のムビラバンド「マウンギラ・エナリラ(ホームページはこちら)」 のメンバー、トンデライ・フィリ氏(1976年生まれ)が2009年1月亡くなりました。詳しい死因などは不明ですが、アメリカのNPO団体 「Matanho Project」の代表Paul Mataruse氏によれば、死期に及んでは十分な医療を受けられず、食事もままならない状態で衰弱していったそうです。
トンデライ・フィリ氏は「ムビラ・ゼナリラ」時代から、ダンサー兼ファシリテーターとしてバンドに無くてはならない存在でした。ステージを縦横無尽に走り 回り、観客と挨拶を交わし、共に踊り、盛り上げる姿を見てファンにならない人はいないでしょう。それほど魅力的な存在でした。
2006年に「ムビラ・ゼナリラ」が分裂して、「マウンギラ・エナリラ」が結成されてからは、ダンサー兼ファシリテーターだけでなく、ムビラ、ホーショー(シェーカー)、ンゴマ(太鼓)も演奏し、観客を興奮の坩堝に巻き込みました。
バンドは2008年の4月~7月に初のアメリカツアーを成功させました。ジンバブエ文化を代表するムビラ親善大使として、今後のワールドワイドな活躍が期 待されていただけに彼の死去は、バンドにとってだけでなく、ムビラ界にとって大きな損失となりました。彼のご冥福をお祈りします。
アメリカのNPO団体「Matanho Project」では彼の葬儀を行う為の資金を集める募金をしています。余った寄付金は残された二人の子供の学費として使われるそうです。ご興味のある方は下記まで連絡してください。
Matanho Project
c/o Dana Moffett2993 Andreason RdLangley WA, 98260
Paul Mataruse氏e-mailアドレス pmataruse@hotmail.com