「アフリカノオト」(コイケ龍一著) 紹介
2020年10月中旬。コロナに翻弄されて、ライブ活動も一切出来なかった一年の終わりが見えてきた頃、嬉しい知らせが届きました。親指ピアノのバンドを集めたライブイベント、ムビラサミットの実行委員として、長くお付き合いをさせてもらったカリンバ・太鼓奏者のコイケ龍一さんが、アフリカでの体験をまとめた本を出版したのでした。 普段は物静かなのに、ライブでは体の内側から溢れるエネルギーがほとばしる演奏を見せてくれる素晴らしいアーティスト。彼ならきっと、アフリカ体験の魅力を存分に表現してくれるに違いないと確信していました。早速、予約注文して取り寄せて、すぐに読了。期待通りの内容でしたので、ここで紹介させていただきます。 高校卒業後、将来のビジョンを描けずに悩んでいた20歳のときのこと。家出中の滞在先で出会った男性から、「明日死ぬとしたら何をする?」と突然問われて、「僕ならアフリカに行くな」と答えたら、「じ…