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モンドロでの伝統ムビラ演奏風景

 2008年1月、ムビラの名人ルケン ・パシパミレ氏、ハクウォティ・ムデの息子たちが演奏者として招かれた儀式がハラレから南に数時間行ったモンドロにて行われました。モンドロはジンバブエの中でもムビラの伝統が残る地域で、ルケン氏の故郷でもあります。  ルケン宅を車で出発したのが既に夕暮れ時。ムデの息子たちをピックアップして僕らはバンの荷台にぎゅうぎゅうに押し込まれて移動。既に車内ではムデの息子たちがムビラ演奏を開始。僕らもコーラス、手拍子で参加して盛り上がります。  現地に到着しましたが、真っ暗闇でどこに来たのかまるで検討も付かない状態。子供たちに迎えられ、まずは夕食を振舞われました。腹ごしらえしたところで、円形の小屋に入り儀式の開始。直径6メートルほどしかない狭い空間に何十人も入り、歌って踊って一晩中楽しみました。 儀式の様子は撮影が許されなかったのですが、終了後翌朝に屋外で デモ演奏してく…

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天空の楽園 チマニマニ国立公園への誘い

 チマニマニ国立公園はジンバブエ東部、モザンビーク国境沿いにある高原。僕は過去に4回もトレッキングに出かけました。なぜ何度も登るのか?それは「そ こにチマニマニがあるから」ではなくて、天国のように素敵な場所だから。日本で例えるなら尾瀬に近いでしょうか。尾瀬は有数の観光地ですから大勢の登山客 が訪れます。キャンプしても、歩いていても周りを気にしないといけません。「ヤッホー」と叫びたくても遠慮しちゃいます。人里離れた山奥まで来て他人に気 を遣わなくてはならない、という矛盾をいつも日本の山では感じてしまいます。一方、チマニマニ国立公園はほとんど人に会うことがなく、雄大な自然を独り占 めできるのです。  尾瀬と同様、チマニマニ国立公園にたどり着くにはまず山を登らなければなりません。しかも、食糧、調理器具から一切合切を自分たちで全部運び上げる必要 があります。最寄のチマニマニ村からは17km程度離れ…

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生ホーショーが実りました!

ムビラの伴奏として、ビートを刻むのは「ホーショー」と呼ばれる楽器。世界一うるさいマラカスとしてギネスブックにも載っている(嘘だけどきっと世界一に違 いない)。ホーショーはジンバブエ産のひょうたんから作られる。ひょうたんはアフリカ原産のウリ科植物だけど、水筒、お皿や保存容器などとして、人間の役 に立つので、今では世界中に広まっており、世界最古の栽培植物だと言う。また食用としても愛されており、日本ではひょうたんの仲間「ゆうがお」が、かん ぴょうに形を変えて昔から食べられてきた。ジンバブエ滞在中に、道端で緑色をした生ひょうたんを売っていたので、買ってみたことがあった。どうやって食べ ていいか分からないので、カレーに入れてみた。味は可もなく不可もなく、味気ない。例えるならブロッコリーの茎の部分に似ているかも。 日本のひょうたんは「ボン・キュッ・ボン」とくびれのある雪だるま型が多いのに対して、ジンバ…

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僕達の無関心が象を殺している

ジンバブエで象のことを「ンゾウ」と呼ぶ。ジンバブエを知る日本人の間では有名な話。遥か遠く離れているのに、この不思議な一致。ジンバブエに親近感が湧いてくるでしょう?  2009年4月に初来日して全国ツアーを成功に終わらせた僕のムビラの師匠「ルケン・パシパミレ氏」のトーテムは「ンゾウ」。トーテムとはある部族が信 仰の対象とする動物や植物などのことで守護神のようなもの。日本人も遥か昔はトーテムを持っていたが、忘れてしまったという。ショナ族のトーテムは野生動 物であることが多いが、自分のトーテムの動物を食べることはタブーである。したがってルケン氏も決して象は食べない。  「えっ、アフリカでは象を食べてるの?」と驚く人もいるかもしれない。あまり知られていないが、アフリカ中央部あたり、そしてジンバブエでも象は密かに 食べられている。僕が数年前ジンバブエ滞在中にも、ある日本人旅行者が「現地の人から象を食…

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「マウンギラ・エナリラ」のトンデライ・フィリ氏死去

新年早々に悲しいお知らせをするのはとても残念ですが、現在ジンバブエにおける最高峰のムビラバンド「マウンギラ・エナリラ(ホームページはこちら)」 のメンバー、トンデライ・フィリ氏(1976年生まれ)が2009年1月亡くなりました。詳しい死因などは不明ですが、アメリカのNPO団体 「Matanho Project」の代表Paul Mataruse氏によれば、死期に及んでは十分な医療を受けられず、食事もままならない状態で衰弱していったそうです。 トンデライ・フィリ氏は「ムビラ・ゼナリラ」時代から、ダンサー兼ファシリテーターとしてバンドに無くてはならない存在でした。ステージを縦横無尽に走り 回り、観客と挨拶を交わし、共に踊り、盛り上げる姿を見てファンにならない人はいないでしょう。それほど魅力的な存在でした。 2006年に「ムビラ・ゼナリラ」が分裂して、「マウンギラ・エナリラ」が結成されてからは、ダ…

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オンラインショップリニューアルオープン

 ムビラジャカナカオンラインショップがリニューアルオープンしました。ショッピングカートを導入して、お買い物がより便利になりました。今後とも当ショップをよろしくお願いいたします。  また、同時にブログも開始しました。ムビラが出来るまでの裏側の話、ジンバブエの現状、日本での活動の四方山話などを不定期に更新していく予定です。お楽しみに!現在下記のポストカード配布中です!

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