ガリカイファミリー製作ロウマホロロムビラ
¥36,000
説明
太いキーと大きなサウンドボードが生み出す低音の豊かな響き
ロウマホロロは大きめのサウンドボードと太いキーから生み出される低音の豊かな響きが特徴です。音階もドレミファソラシドの西洋音階にかなり近いので私たちの耳になじみ易いです。サイズは大きめなので手の大きい方にお勧め。体の芯まで響く重低音は他のムビラには無い魅力です。
ガリカイ氏は演奏スタイルは伝統を踏まえながらさらに一歩進化させて、低音ムビラと高音ムビラをオーケストラのように同時に演奏するオーケストラスタイル。7種類以上の多様なチューニングのムビラを製作しています。ロウマホロロはその中でも低音パートを担当します。ガリカイスタイルの奏法で、他のネマムササチューニングなどと合奏可能です。
ガリカイ氏のムビラはしっかりハンマーで叩かれてキーが作られているので、弾き込むほどに音色の円熟味が増していきます。
ジンバブエの首都ハラレからポンコツのバスに乗って南へ向かうこと30分、地平線が広がる草原や農場地帯を通り過ぎるとチトゥンギザという黒人居住区に到着します。その一画にガリカイ一家が大家族で暮らしています。家族の男から小さな子供たちまで協力して、ムビラを分担作業で製作しています。
ガリカイ氏はムビラの作りかたを独学で覚えたそうです。ソロアルバムや合奏アルバムを多数発表し、ヨーロッパ、アメリカ、日本への公演実績もあり、演奏者としても現在世界最高峰の一人、ムビラの天才です。仕事熱心で禁欲的なガリカイ氏は休む日もなく今日もムビラを作り続けています。
■サイズ平均 縦23cmx横19cm
■手のひらサイズ:普通~手の大きめな方にお勧め
■キー音(主音) E♭
■チューニング:ロウマホロロ(Low Mahororo tuning)
ガリカイ・ティリコティ氏は7種類以上の多様なチューニングのムビラを製作しています。伝統的にムビラは同じチューニングでの合奏が基本ですが、ガリカイスタイルでは違うチューニングのムビラを同時に演奏することが可能なのです。
図のようにロウマホロロにおいては一番低い音がE♭(※)から始まり、3オクターブ上のE♭で終わります。 一方でマベンベはGから、ネマムササはB♭から始まり、それぞれ3オクターブ上のGとB♭で終わります。ハイマホロロはロウマホロロより1オクターブ上の音階から始まります。音階が平行している部分はすべてのムビラで共通しているので合奏が可能になります。合奏するとロウマホロロは低音担当、ネマムササは高音担当というようなパート分けができ、例を挙げると試聴動画のようにマホロロチューニングで伝統曲「マホロロ」を弾くとネマムササチューニングの伝統曲「ネマムササ」と合奏できるのです。アルバム「Jekanyika」では5台のチューニングの異なるムビラのオーケストラ的大合奏を聞くことができます。ちなみにジンバブエを現在代表するムビラグループ「ムビラゼナリラ」も同じアイデアでムビラを演奏しています。
(※)E♭やB♭は大体それくらいの音の高さであるという目安であり、ガリカイ氏が西洋音階に準じてチューニングしているというわけではありません。
追加情報
重さ | 0.9 kg |
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サイズ | 15 × 13.5 × 00 cm |